アンコールワットなど世界遺産でも
知られるカンボジア。

このカンボジアを訪れる外国人の
観光客は年間で約500万人。

ここ数年は連続して増加傾向であり
同国の観光省も経済効果や雇用拡大を
見込んで力を入れているようです。

そんなカンボジアで外国人観光客を
ターゲットにした「孤児院ツアー」
なるものが存在します。

ある時期から増加し始めた
この孤児院ツアーとは一体
どんなものなのでしょうか。




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孤児院ツアーの内容

孤児院ツアーとは外国人観光客に
孤児院を訪問させて孤児の子供たちと
交流してもらう一種のイベントです。

観光客の前で子供たちはカンボジアに
古くから伝わる宮廷舞踊アプサラダンス
を踊ってみせるなどしてもてなします。

そうして交流した観光客たちは最終的に
孤児院へ寄附をするという流れに
なります。

まぁ一見すると何の問題もない
イベントのようにも思えますが。

驚くべき実態

しかし、こうした孤児院ツアーを
おこなうことが外貨を稼ぐビジネスに
なっているという実態があります。

事実、2005年から2010年の間に
孤児院の数は1.75倍に増加。

二匹目のドジョウを狙って次々と
新規参入が増えたわけですね。

当然のことながら孤児が増えた
ことによる増加ではないので新設の
施設では受け入れる孤児が必要に
なります。

そこで片親の家庭に声を掛けて、
子供に住居・食事・教育を提供するので
施設へ預けるように勧誘をかけている
のだそうです。

そうして預かった子供たちを孤児に
仕立てたうえで施設の運営者たちは
外国人観光客から寄附をせしめて
いるのです。

もう完全に子供たちを道具にした
金儲けですね。

当然、寄附を募る際には
「子供たちのために」
という建前で募るわけですが、
しかし、そのお金が子供たちのために
使われることはほとんどありません。

もし、寄附によって環境を改善して
子供たちが清潔な服装で幸せそうに
していたら観光客たちの同情を
惹けませんからね。

子供たちのために寄附を使わない
ことで逆に寄附が増えるというのは
なんとも皮肉です。

そもそも様々な理由があるにせよ
片親であっても十分幸せに暮らして
いた子供たちもいたでしょう。

それをビジネス目的で甘い言葉で
誘いをかけて親と子を引き離して
みだりに家庭を壊すとはじつに
許しがたい行為ですね。

実際に270ほどの施設の中で
公営のものはわずか20程度。

残りは私営の施設という
ことになります。

その私営の施設のすべてが悪徳という
わけではないでしょうけど、ビジネス
目的で運営されている施設が少なからず
あるということでしょう。

そして、事情も知らないままに促されて
施設を訪問し、まんまと寄附を渡して
しまう外国人観光客もまた少なからず
いるわけですね。

街中でタクシーを拾うとやはり
「孤児院に行かないか?」と
すすめられることがあるそうで、
これは施設とタクシーが業務提携
しているからなのだそうです。

もうひとつの観光ビジネスとして
各分野にまで波及してしまっている
ようですね。

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実態を知ろう

こうした孤児院ツアーの実態を知らずに
ついていった観光客が寄附を迫られて
トラブルになるケースもあるそうです。

その気もないのについていって
「お金」なんて言われたらやはり
だまされたと思うでしょうね。

もちろん、身寄りのない子供や
貧困家庭の子供を引き受けて
しっかりと運営されている施設も
あります。

そういった施設もある以上は寄附行為
そのものを規制したり、そのすべてを
批判することもできないでしょう。

どういった運営をしている施設かという
実態調査が事前に必要ですね。

日本人でカンボジアを訪れる
観光客は年間20万人ほど。

ちょうどカンボジアへの旅行を
計画されている方もいらっしゃる
かもしれません。

もし現地にて、
「孤児院を見に行かないか?」
と誘われたときには、安易に従わずに、
施設の実態を知ったうえで判断された
ほうがいいでしょうね。

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