タイのサラブリ県で救命救急の
ボランティアに取り組む湧上和彦さん。

4年ほど前からボランティア隊員
として活動されています。




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プロフィールについて

湧上さんは沖縄県生まれ。

ご両親が農業関係の慈善事業ため
タイに渡ったため3歳だった
湧上さんも一緒に移住する
ことになります。

以来、50年近くタイで暮らして
いらっしゃいます。

当然、タイ語も日本語も
使いこなせるバイリンガル。

ご両親もボランティアで自然農法の
研究に取り組みタイに貢献したいと
考えていたのだそうです。

こうしたご両親の献身的な姿勢が
湧上さんのボランティア活動にも
影響したのでしょうね。

2001年ごろに湧上さんは自ら
農業関係の会社を設立。

現在に至っています。

救命救急について

タイには日本のように救命救急の
体制が十分に整備されていません。

救急車の数も圧倒的に
足りない現状なのだとか。

そもそも国が救命救急について本格的に
取り組み出したのが20年ほど前だと
いいますからつい最近ですね。

じつはタイで今現在も救命救急を
中心で担うのは慈善団体に属する
ボランティアたちです。

湧上さんも所属する「報徳堂」は
1910年華人によって設立された
慈善宗教団体でタイでも屈指の
巨大組織です。

タイではこうした慈善団体が
複数存在して100年に渡って
救命救急を支えてきました。

日本とはあまりに事情が
違っていて驚きますね。

しかし、タイ国内でもこの慈善団体
によるボランティア活動の実態は
あまり知られていないそうで湧上さんも
それまで存在を知っている程度だった
のだそうです。

その理由として慈善団体のふだんの
素行が悪かったこともあり、あまり
印象がよくないためなのだとか。

上から下まできちんと統率を
とるのは組織において一番大変な
ことですからね。

こうした慈善団体は裕福な人からの
寄附で成り立っており、一部の職員
を除いては報酬はありません。

むしろボランティア隊員が資金を出して
活動にあたっているのだそうです。

これぞまさに文字通りの
ボランティア活動ですね。

タレントにギャラを払いつつ24時間
やってる慈善番組とはわけが違います。

タイではこうした寄附をすることで
功徳を積むことが当たり前なのだ
そうです。

大いに見習うべき文化ですね。

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ボランティアのきっかけ

湧上さんは報徳堂の幹部と知り合い
だったことがきっかけでボランティア
活動に誘われたのだそうです。

しかし、前述のとおりボランティア
活動の実態についてはあまり
知らなかったという湧上さん。

先輩たちからいきなり安置所で
遺体の写真を撮ってくるように
言われたのだそうです。

こんなこと素人がのっけから
頼まれたらドン引きですよね。

じつは相手も湧上さんを度胸試しして
みて、ひるむようなら辞めてもらおうと
考えていたようです。

しかし、そういったことには
特に抵抗がなかったという
湧上さんはその通過儀礼をパスして
以降、ボランティア活動に邁進する
ようになります。

もともと適正があったのですね。

現在、タイには湧上さんを含め3人の
日本人ボランティアがいるとのこと。

しかし、タイ語は難しいため無線での
やりとりができるのは湧上さんだけ
なのだそうです。

まぁ緊急事態で無線を聞き違えたり、
聞き逃したりしたら大問題に
なりますから、幼い頃から現地で育った
湧上さんは頼りになるわけですね。

ボランティアの仕事

タイでは地方に行くほど街灯も
少なくなるため暗い道が多いのだ
そうですが、一方で車はかなり
スピードを出すために重大事故も
多いのだそうです。

視界が悪ければスピード落とせば
いいのにと思いますが、そのへんは
国民性でしょうか。

湧上さんもそういった事故現場にも
多く立ち会っているのだとか。

じつはタイの慈善団体のボランティア
にはレスキューだけでなく遺体の回収や
埋葬といったことまで含まれています。

特に凄惨な現場となれば
精神力が必要でしょうね。

実際に2004年に発生した
スマトラ島沖地震ではタイだけで
5,300人以上が亡くなりましたが、
そのときにもボランティアがすぐに
対応したのだそうです。

ボランティアというと耳障りは
いいですが、その現場は相当に
ハードだということですね。

まとめ役として

現在、報徳堂サラブリ支部で
相談役といった立場の湧上さん。

サラブリ支部だけでボランティアが
600人以上いるといいますので、
湧上さんのような年長者が
取りまとめていかないと
いけないわけですね。

実際、隊員同士の人間関係には
トラブルもあって大変なようですが。

湧上さんはすでにタイ国籍も
取得しているのだそうです。

遠い異国の地でしかもボランティアで
救命救急に取り組む湧上さん、
同じ日本人として心より敬意を
表したいですね。

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