1996年6月13日に発生した
福岡空港ガルーダ航空機離陸事故。

この事故で機体は大破し、炎上。

死者3名・重傷者18名を出す
惨事となりました。




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事故の原因は?

この事故の原因はズバリ
「機長の判断ミス」でした。

福岡空港からバリ国際空港に向けて
まさに離陸しようとしていた同機。

しかし、離陸直前に第3エンジンが故障。

エンジン内の部品が疲労により
破損してしまったためでした。

まだ離陸前の滑走中であれば
離陸を中止する判断も「あり」でした。

しかし、同機は離陸決心速度いわゆるV1
を超え、機体が浮上し始めていました。

ちなみにV1は約280km/h。

レーシングカー並みの高速ですね。

このとき機長は機首を下げ、
離陸を中止しようと試みました。

しかし、旅客機はエンジンが
一つ故障しても飛ぶことができ、
この場合はそのまま離陸した後、
Uターンして緊急着陸するほうが
適切な判断でした。

のちに機長が証言したところでは
目の前に広がる山が越えられない
と思ったために離陸を中断しよう
としたと述べています。

離陸を中止した同機は滑走路を疾走し
ついには走り抜けて草地をなおも
走り続けました。

いわゆるオーバーランですね。

もう乗っていた乗客にしてみれば
これ以上ない恐怖でしょう。

ついには県道を横切り滑走路端の
緑地帯でようやく動きを止めました。

しかし、県道のコンクリートの斜面に
ランディング・ギアが衝突し、
燃料タンクを貫通。

これが元で機体が炎上し、
火災が発生してしまいます。

この手の事故で被害を拡大するのは
火災ですので、まさに最悪の状況
ですね。

離陸直前の高速の滑走とまさにこれから
目的地に向かう燃料満載の状況
というのが相まった結果でしょう。

幸いにして生存していた乗客・乗員は
機体が全焼する前に全員脱出。

不幸中の幸いと言えますが、避難誘導に
あたっては乗客の大半が日本人だった
こともあり、客室乗務員の言葉が
通じず、誘導が滞ったという事実も
あったようです。

また乗員が乗客よりも先に脱出していた
そうで、のちに非難されています。

まぁこういうサービス業にあっては
お客様の安全が第一というのが
鉄則ですから、あってはならない
ことですよね。

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事故の被害

この事故により乗員・乗客合わせて
275名のうち、3名が死亡。

乗員2名・乗客16名が重傷、
91名が軽傷を負いました。

軽傷とはいえ90人も負傷したとは、
事故の衝撃がすさまじかったことを
物語っていますね。

亡くなった3名はいずれも
日本人の男性。

機体の右後部に座っていましたが、
ランディング・ギアが破損し胴体を
直撃した際に即死したとみられています。

大型旅客機が時速300キロで陸上を
暴走していたわけですから、想像を
絶する衝撃だったのでしょうね。

亡くなった3名のうち1名の遺族とは
1998年に示談が成立。

残る2名の遺族は同年にガルーダ航空を
提訴しますが、2001年に和解が成立して
います。

事故後について

判断ミスを犯した同機の機長は
重傷を負いますが、のちに回復。

亡くなった乗客の遺族宅を訪れ
謝罪したそうです。

検察は機長を業務上過失致死傷で
送検しています。

また、福岡空港の滑走路南側には
事故関係者により「航空安全の碑」
が建立されました。

死者が出てしまうほどの大事故となった
ガルーダ航空機離陸事故。

このような事故が二度と起こらない
ことを祈りたいですね。

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