かつてアニメの声優として
活躍されていた松来未祐さん。

2015年に慢性活動性EBウイルス感染症
という発症例の少ない難病のため
亡くなりました。




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EBウイルス感染症とは

EBウイルス感染症はEBウイルスという
ヘルペスウイルス科のウイルスが
体内で活動・増殖することで
起こります。

今日現在でも有効な治療法がなく、
末期には多臓器不全や悪性リンパ腫を
発症することで死に至るという
致死率の高い恐ろしい病です。

初期症状としては倦怠感や発熱、
のどの痛みなどまるで風邪のような
症状が出ます。

ほかにも血球減少による貧血・出血、
肝臓や脾臓が肥大する肝脾腫といった
症状も表れます。

そして、肝機能障害、黄疸、発疹、
髄膜脳炎といった症状も表れ、
悪性リンパ腫も発症します。

この感染症に対しては抗生物質も効かず
現在も有効な薬は見つかっていません。

造血幹細胞移植いわゆる骨髄移植が
最も有効とされていますが、成功率は
50~70%とのことでしかも数年のうちに
約半数が死亡しているとのこと。

まさに打つ手なしですね。

じつは驚くべきことに日本人の90%が
同ウイルスに感染しており、一生で
排除されることはないのだそうです。

しかし、感染症として発現するケースは
ごく稀で、多くは乳幼児期に発症するも
気づかずに治癒することも多いとのこと。

成人してから発症したほうが
重篤化してしまうんですね。

では、「なぜ発症するのか?」という
原因については、いまだ特定には
至っていません。

「なる人」・「ならない人」が
いるのは不思議ですね。

おもにアジア地域で多く見られ、
欧米での症例は少ないとのこと。

これは遺伝的な要素が
関係しているのでしょうか。

まだ分からないことだらけで、
世界でも研究が進んでいない
EBウイルス感染症。

これだけ医療が進歩している時代に
あっても歯が立たない病がいまだに
あるものなんですね。

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壮絶な闘病生活

松来さんも2013年頃から熱が下がらず
倦怠感にも悩まされ、さらにリンパ節が
腫れるといった症状にも見舞われました。

いくつもの大きな病院で何度も検査を
受けるも原因は分からず、ガン検診まで
受けたのだそうです。

きわめて稀な病気ですから
経験豊富な医師でもすぐには
特定に至らなかったんですね。

そうしてEBウイルス感染症が
初めて疑われたのが2015年。

2年もの間、原因が分からないまま
苦しみ続けていたんですね。

ようやく原因が分かり、抗がん剤の
治療を受けるなどして病状が改善。

一時、入院先の病院を退院します。

しかし、再び病状が悪化して再入院し
そのまま帰らぬ人となりました。

享年38歳、人生まだまだこれから
というところであまりにも早い
今生との別れでした。

遺族の思い

生前は結婚できないことを
自虐ネタにしていた松来さん。

自身のブログを最後に更新したときも、
友人たちが開いた誕生会の様子を
投稿しており、

一人ケーキ入刀。(中略)
私、この病気が治ったら、
本気で婚活するんだ!

と綴られていました。

最後まで前向きに夢を語っている様子が
明るい松来さんの人柄を窺わせますね。

松来さんが亡くなったあと、ご遺族は
EBウイルス感染症の発見が遅れたことを
悔やみ、国に「難病指定」を訴える
とともに同感染症の啓発を
呼びかけてました。

稀な病気とはいえ、こういう難病が
あることを周知することは、
今この病に苦しんでいて原因が
分からない人の助けになるかも
しれませんよね。

こうした難病があることが
広く知れ渡って、さらに一日も早く
治療法の確立がなされるといいですね。

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