先天性四肢切断という障害で手足がない
アメリカ人のカイル・メイナードさん。

そんな彼が標高5895メートルの
キリマンジャロ登山に挑戦しました。

先天性四肢切断というと
あの乙武洋匡さんと同じ障害。

そんなハンデを抱えながらなぜ
キリマンジャロに登ろうと
思い立ったのでしょうか?




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退役軍人との出会い

それまでアメリカンフットボールや
レスリングといったスポーツに挑戦したり
ファッションブランドのモデルを
こなすなど様々な挑戦をしてきた
カイルさん。

自身の体験や哲学を綴った
「No Excuses(言い訳しない)」
という著書は全米でベストセラーにも
なりました。

重度の障害を抱えながらも前向きに
生きるカイルさんの姿が多くの人々を
勇気付けてきたんですね。

そんなあるとき、イラク戦争から
戻ってきた軍人たちと出会う
こととなります。

彼らはテレビの特集で見たカイルさんの
姿に感銘を受け、生きる勇気をもらった
と語りました。

じつは戦場に赴いた軍人たちは極度の
緊張状態の中、日々命のやり取りを
強いられることでPTSD(心的外傷後
ストレス障害)になることが
多いのだそうです。

こうした精神疾患の影響からか米軍では
なんと年間6,500人もの自殺者がいる
とのこと。

これは一日平均17人以上が命を絶っている
計算になり、明らかに異常ですよね。

こうした実態を知ったことでカイルさんは
自らが大きな挑戦することでこうした
人々に生きる目標を与えることができる
のではないかと思い立ちます。

そうしてスタートしたのが
「ミッション・キリマンジャロ」
でした。

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前代未聞の挑戦

格闘技にも挑戦してきたカイルさん
でしたが、登山となると今までで
最も困難な挑戦でした。

まず道なき道を自力で登るためには
手足をサポートするものが
必要となります。

そこで企業の援助を得て、義肢作りの
専門家によって特別な義肢が
製作されました。

またトレーナーについてもらいながら
国内で登山のためのトレーニングにも
取り組みました。

そうして周囲から支援を得ながら
準備を進め、2012年1月キリマンジャロに
向けて出発します。

登山には9名のパーティーで臨みましたが
その中には戦争で怪我や障害を負った
軍人たちも参加していました。

独立峰としては世界一高さを誇る
キリマンジャロ。

ふつうに歩いて登るのですらハードな
道のりですが、それを這いながら登る
カイルさんの困難は想像を絶しますね。

事前の計画では一日に900メートルを
登る必要があったため、明け方3時に出発
夕方4時までひたすら登り続けるという
強行軍でした。

そして、カイルさんは10日間かけて
誰の助けも得ずにキリマンジャロの
登頂に成功します。

言うまでもなく四肢切断の
障害者としては初の登頂者でした。

大きな挑戦を成し遂げたその姿に
多くの人々が勇気付けられた
ことでしょうね。

現在について

じつはこのミッション・キリマンジャロ
ではタンザニアの盲学校に医療用品を
寄附するチャリティーも行っていました。

毎年24時間やってるどこかの
チャリティー番組と違って
ショービジネスにしていない
ところがすばらしいですね。

このミッションに挑戦する前の
2010年にはドキュメンタリー映画
「A Fighting Chance」
に出演。

この映画はのちにDVD化され、
その収益の一部がやはり負傷した
退役軍人のための支援に回されました。

カイルさんという人の人間性の
すばらしさが窺えますね。

2016年にはスポーツメーカー
ナイキの「Unlimited」シリーズの
CMにも出演。

カイルさん出演のCM
https://youtu.be/m7A3cBhvA0k

これを見るとカイルさんの体で
登山することがいかに大変か
窺い知れますね。

このほかジョージア州スワニーで
トレーニング施設を運営するなど
精力的に活動されています。

作家、実業家、アスリートなど
様々な顔で活躍されている
カイルさん。

どんなことでも「超えられない壁はない」
ということを教えてくれますね。

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