メキシコでジャーナリストとして活躍
してきたアナベル・ヘルナンデスさん。

麻薬密売組織がひしめく同国で
まさに命懸けの取材と報道を
行ってきました。




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その経歴と現在

ヘルナンデスさんは1971年
メキシコ生まれ。

現在は二人のお子さんとともに
米国カリフォルニア州に
住んでいます。

地元のカリフォルニア大学
バークレー校の大学院で
研究員をされているそうです。

そんな彼女は若い頃はジャーナリストに
なりたかったわけではなく、
弁護士をめざしていたのだとか。

弁護士もなかなかなれない
職業ではありますが。

しかし、1989年サンフランシスコで
ロマ・プリータ地震に遭います。

同地震はマグニチュード6.9を記録し、
63人もの死者が出た大災害でした。

そこで見たジャーナリストたちの仕事に
感動した彼女は自分もその道に進むことを
決意したのだそうです。

そして、まだ学生だった21歳の頃に
学生仲間と一緒に新聞を創刊します。

そこが彼女のジャーナリストとしての
出発点だったんですね。

最初に一面を飾ったのがメキシコシティの
選挙違反だったそうですので、
はじめからかなり攻めている内容
だったんですね。

当時から腐敗した政府と麻薬密売組織が
幅を利かせていた同国。

当たり前のようにスクープを記事にする
ヘルナンデスさんのジャーナリスト
としての姿勢はむしろ煙たがられていた
のだそうです。

のちにスクープをモノにした
当時のフォックス大統領について
記事を書いていたために新聞社を
追われてしまったのだそうです。

完全にジャーナリズムが
権力に屈していたんですね。

ちょうどそんな時、
ヘルナンデスさんの
お父さんが行方不明になり、
遺体で発見される事件が
起こりました。

これも彼女への
警告だったのでしょうか。

呆れるのは警察の対応で、
お金を払うならこの事件を
捜査してやると家族に向かって
告げたのだとか。

まったく警察組織まで完全に
腐敗していたんですね。

Mexico首都メキシコシティ

ジャーナリストとしての活躍

そんな圧力もある中でヘルナンデスさんは
緊縮財政を掲げたフォックス大統領が
官邸の補修に巨額の公費を使っていた
ことを報道。

2002年に国内のジャーナリズム賞
を受賞します。

大統領のスクープっておいしいように
見えますが、メキシコという国から
したら記事にするのもかなりの勇気が
要ったでしょうね。

さらには同国の一番ヤバい部分である
麻薬カルテルについても取材。

2010年に「麻薬密売人たち」
を出版します。

そして、2012年には世界新聞・ニュース
発行社協会より「自由ペン賞」を
授与されました。

受賞のスピーチではメキシコ国内に
おける麻薬カルテルの横行と
それによる犠牲者、またその事実を
報道する表現の自由が抑制されている
現状を訴えました。

「麻薬密売人たち」を出版したがために
ヘルナンデスさん自身が賞金首になって
命を狙われるようにもなってしまった
のだとか。

まさに文字通りの命懸けで
メキシコのジャーナリズムを
守ってきたんですね。

ここ10年間でカルテルによって
命を奪われた政治家は70人以上。

カルデロン政権下でのカルテルとの
全面戦争では合計で3万人近い死者が
出たのだとか。

まさにメキシコの抱える
病巣の深さが伺えますね。

今日現在もカルテルは同国に
厳然たる影響力を持ち
存在しています。

現在でも組織同士の抗争などにより
毎月約1000人が命を落としている
のだとか。

ヘルナンデスさんによる事実の
報道が実を結んで、いつか
メキシコが安心して暮らせる
国になってもらいたいですね。

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