2012年、スペインのボルハ市の教会に
描かれていたフレスコ画が一人の老婆の
手によって修復されました。

修復の素人であったこの老婆によって
フレスコ画のキリストは無残にも
猿のような容貌に書き換えられて
しまいました。




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あのフレスコ画は今?

修復後の絵の稚拙さによるインパクトは
まだ記憶に新しい人も多いでしょう。

「これはひどい」ということで
世界中のニュースとなったこの一件。

img_Ecce Homo

じつはその後、このフレスコ画を
一目見たいという観光客が町に
押し寄せることとなりました。

この騒動以降の観光客の累計は
なんと17万人。

この町の人口は5000人以下だそうで、
寒村が一転して観光スポットになって
しまったんですね。

これぞ“ケガの功名”と
言うべきでしょうか。

一方で世界中から批判の的となっていた
修復した張本人のセシリア・ヒメネスさん
ですが、さすがにそのショックでしばらく
臥せっていたのだとか。

まぁ無理もないでしょうね。

しかし、周囲から励まされて元気を
取り戻し、自らが描き溜めた絵画で
個展を開いたのだそうです。

修復の腕は素人でしたが、絵画の腕前は
アマチュアとしてもなかなかのもので
個展は好評だったのだとか。

あんな修復をして、ちょっとおかしい
人かと思ったら、ちゃんと絵が描ける
人だったんですね。

修復はどうなった?

これだけ人気が出てしまっただけに
フレスコ画はいまだにそのままの
状態のようです。

地元の市議会議員は当初、
「再修復ができなければ元の絵の
写真を貼るしかない」
とコメントしていましたが、
もうこうなっては逆に再修復しづらく
なっちゃいましたね。

教会も現在のフレスコ画を見るのに
入場料2ユーロ(約225円)を
徴収しているそうで、ちゃっかり
してますね。

そして、ヒメネスさんの修復後の
絵をマグカップやTシャツなどのグッズ
として販売しているとのこと。

ちなみに売上げはヒメネスさんと
教会が折半していて、その収益は
慈善事業に生かされるのだ
そうです。

これはもう立派な観光資源ですね。

一層、このままにしておくほうが
町にとっても教会にとっても
いいのかもしれませんね。

フレスコ画について

このフレスコ画の正式な題名は
「この人を見よ」
といいます。

修復後の絵でこの題名をみると
完全に笑わせにきていると
思ってしまいますが。

作者はエリアス・ガルシア・マルティネス
で、たまたま休日をこの地で過ごした縁で
描き残した作品なのだそうです。

その製作時間わずか2時間だったそうで
ものすごく手の早い画家だったんですね。

1910年に描かれ、すでに100年以上が
経過していますが、実際に絵画としての
価値はそれほど高いものではない
のだとか。

法外な値段がつく代物かと思いましたが
そうでもないんですね。

しかし、地元の人々にとっては
親しまれた作品でありお金には
代えられない価値があります。

そう考えると在りし日の姿に
戻す必要があるようにも思えますね。

じつは修復予定だった

じつは作者のガルシア・マルティネスの
子供たちも高名な画家となっており、
ヒメネスさんによる修復が行われる前に
修復のための費用を寄付していたのだ
そうです。

なのでヒメネスさんが断りもなしに
修復したことにお子さんたちも
だいぶご立腹だったのだとか。

まぁそれはそうでしょう。

彼らにしてみたら父親の
遺作なわけですからね。

今や観光スポットになってしまった
だけに逆に修復できないフレスコ画。

果たして再修復される日は
来るのでしょうか。

頃合いを見て、いずれ元の姿に戻す
ことになるのかもしれませんが。

まぁ本当の結末はイエス・キリスト
のみが知るところでしょうけどね。

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