日本で初めて人工飼育されたチンパンジー
として有名だった「チェリー」。

亀井一成飼育員による献身的な
人工飼育によって神戸市立王子動物園の
人気者となっていきました。




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現在について

チェリーは2014年に
老衰のため51歳で死去。

一般的にチンパンジーの寿命は飼育下で
50歳程度と見られていますので、
平均的と言っていいでしょうね。

その2年前には神戸市動物愛護協会の
長寿動物表彰も受けていました。

死後、チェリーは生前の身体的な
特徴をそのまま残して剥製化され、
同園で展示もされました。

かつては園の人気者だったこともあり、
その姿を再び見られるとあって
人気が再燃したのだとか。

亡くなってからも愛され続ける
存在だったんですね。

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生前のチェリー
神戸市立王子動物園より

献身的な飼育

チェリーの人工飼育にあたったのは
飼育員の亀井一成さん(故人)。

日本で初めてのチンパンジーの
人工飼育だったためまさに
手探り状態でした。

生まれたばかりのチンパンジーの赤ん坊は
目が放せないため、なんと自宅にまで
連れ帰って面倒を見ていたのだとか。

もう自分の子供と
同じような感覚ですね。

連れ帰っても2時間ごとに授乳や
オムツの交換など、まさに家族が
総出でお世話。

まぁ家族にしてみたら、亀井さんの
仕事のためとはいえ、負担はかなりの
ものだったでしょう。

下手したらチンパンジーの赤ちゃん
一匹のために家庭崩壊しそうですね。

そんな献身的な飼育の甲斐もあって、
チェリーは順調に成長するとともに、
おまるで用を足したり、絵を描くなど
高い知能も見せるようにもなりました。

そのへんの知能は人間の子供と
変わらないでしょうね。

そして、4歳になった頃に
ようやく園に戻すことになった
チェリーですが、今度は園の
檻が怖くて馴染めず。

仕方なく今度は亀井さんが
チェリーの檻で寝泊りすることに。

その間、なんと1ヶ月。

これはもう飼育員としての使命という
よりも、チェリーへの愛情がなせる
業だったのでしょうね。

実際に亀井さんの人工飼育のノウハウは
ほかの動物園でも生かされているのだ
そうです。

その後、人に育てられただけあって
人懐っこい性格のシェリーは
園の人気者になっていきました。

また、人工飼育で育ったことを評価され
日本動物園水族館協会より
繁殖賞を受賞。

それも亀井さんとその家族の献身的な
飼育の賜物でしょうね。

亀井さんと奥さんは2010年
共に亡くなっていらっしゃいます。

チェリーが自分よりも長生きしてくれた
ことは育ての親の亀井さんも天国で
喜んでいたことでしょう。

亀井さんとチェリーのエピソードは
これからも王子動物園で永く
語り継がれていくことでしょうね。

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