2009年7月16日、北海道の大雪山系
トムラウシ山で発生した遭難事故。

ガイドを3名を含む18名のうち
9名が命を落とすという大惨事
となりました。




Sponsored Links

事故の原因とは?

このような惨事となった
一番の原因は天候の悪化。

生存者の話でも雨が降っていた上に
立っていられないほどの強風が吹いて
いたのだとか。

雨に濡れて風に吹かれれば
体温も一気に奪われますからね。

実際に亡くなった方の死因は
全員が低体温症による凍死
だったのだそうです。

こうした天候を鑑みて避難小屋に
留まっていれば結果は違っていた
でしょうね。

しかし、このツアーのガイドは
お互いに面識のないメンバーで、
意思疎通も希薄な上に事前の
打ち合わせもなかったとのこと。

また、日程が延長となれば延長料金が
発生することもあって、参加者の
安全よりも計画通りに登山を進める
ことにこだわってしまったのだとか。

こうしたことから見ても「人災」
という見方もできるかもしれませんね。

さらには参加者には登山における
装備が十分でなかった者もいた
そうで、それが低体温症を招く
一因になったとも言われています。

よく言われることですが、
登山を甘く見てはいけませんね。

生存者の証言

ガイドの男性1名を含む9名が亡くなった
一方で助かった参加者も9名いました。

のちに生還した参加者が証言する
ところでは事前にかなり念入りに
厚着をしていたとのこと。

また雨具などの装備もしっかりしていて
衣服が濡れることもなかったのだとか。

実際に遭難する前日から雨で、さらには
その雨により避難小屋が浸水したために
装備が濡れてしまった参加者も多かった
のだそうです。

このツアーを企画した旅行会社も
念入りな装備をするように
周知徹底していれば結果はだいぶ
違ったでしょうね。

また、何か食べ物を食べていたことも
体力を保つ上で重要だったようです。

助かった参加者の多くは途中で
飴やチョコレート、栄養補助食品
といった携行食を口にしていたそうで、
飴一個で体力がまったく違ったと
生存者がのちに述懐しています。

特に雨風が強く、体温が下がりやすい
環境でしたからカロリーを補給することは
有効だったんでしょうね。

Tomuraushi

事故の前後

じつはこの事故が起こる7年前の
2002年にも同じトムラウシ山で
遭難事故が起こっていました。

事故の状況も今回と似たような状況で
台風の影響による暴風雨で山中に足止め。

8名のパーティーのうち2名の女性が
死亡するといういたましい事故と
なりました。

このような事故が同じ場所で起こっていた
にもかかわらず未然に防げなかったのは
悔やまれますね。

また、ツアーを企画した旅行会社の
アミューズトラベルはトムラウシ山の
事故の3年後、中国の万里の長城でも
日本人客3名が凍死する遭難事故を
起こしました。

トムラウシ山であれだけの事故を
起こしておきながら、安全管理は
どうなっていたんでしょうか。

ちなみに同社は万里の長城遭難事故を
起こした2012年に廃業しています。

その後、自治体では遭難事故を受けて
避難小屋の増設などの対策を
講じたのだそうです。

まさに人々の記憶に残るほどの
大惨事となったトムラウシ山
遭難事故。

この事故を教訓に同じような事故が
二度と起こらないようにして
もらいたいものですね。

スポンサードリンク