オーストラリアの登山家リンカーン・
ホールさんは2006年に世界最高峰の
エベレストに挑戦。

一時は高地脳浮腫で意識を失い
チームに置き去りにされますが、
のちに意識を取り戻し、奇跡の生還を
果たしました。




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現在について

ホールさんは2012年に中皮腫によって
シドニーの病院で死去。

享年56歳でした。

あまりに早すぎる死ですね。

ちなみに中皮腫は胸膜にできる
悪性腫瘍の一種です
(良性のものもあり)。

生前は著名な登山家として国から
勲章を授与されるなどしています。

また、2002年にヒマラヤ地域の学校の
ため創設されたオーストラリア・
ヒマラヤ基金の創設にも寄与。

登山家として以外でも
活躍されていたんですね。

頂上付近で遭難

2006年に総勢73名のチームで
エベレストに挑んだホールさん。

8848メートルの山頂へ
到達することに成功します。

しかし、下山途中に
高地脳浮腫を発症。

高地脳浮腫は重度の高山病で、
ホールさんはまったく身動きが
取れなくなります。

山頂付近は-40℃、
酸素濃度も30%という世界。

やはり下山するのも
容易ではないのですね。

応援のシェルパたちもやってきて
なんとかホールさんを下山させようと
試みますが断念。

チームは全員の安全を考えて、
ホールさんをそのままにして
下山することを決断します。

救助にこだわっているとほかにも
犠牲者が出かねませんからね。

登山道具もすべて引き上げられて
置き去りにされたホールさん。

下山したチームは彼の家族に
死亡した旨を伝えました。

完全に亡くなっているものとして
扱われていたんですね。

320px-Panoramique_mont_Everest

奇跡の生還劇

しかし、幸いなことに天候が
回復したことで気温が上昇。

ホールさんは意識を取り戻します。

まさに幸運でしたね。

ところが、脳が錯覚を起こしたことで
防寒具を脱いでしまったのだ
そうです。

よく雪山遭難者が裸で発見される
というのはやはり本当の話なんですね。

そこにまた幸運にも通りかかったのが
マズールさん・ブラッシュさん・
オズボルムさん・シェルパさんの
4人の登山家たち。

彼らも当然、頂上を目指していましたが
ホールさんを発見したことで
それを断念。

救助にあたることとなります。

まぁしかし、数百万円の入山料をはじめ
エベレスト登山にはかなり高額な経費が
かかっているもの。

目の前の「登頂」という最大目標を
捨てるのは容易な決断ではなかった
でしょうね。

過去にもエベレストでホールさんと
同じようなシチュエーションで
遭難した登山家がいました。

しかし、そのときにはなんと
ほかの登山家たちはその脇を素通り。

結局その登山家が死亡したことで
ほかの登山家たちが世間から非難を
浴びたことがありました。

人命が第一とはいえ、極限状態の中では
難しい判断でしょうね。

ホールさんは結局4人の登山家の手当てと
救助に来た11人のシェルパによって
下山することができました。

じつに遭難から12時間後に発見されて、
さらに救助されるって本当に奇跡ですね。

しかし、凍傷にかかったホールさんは
手と足の指を失いました。

命が助かった代償としては安いもの
と言ってもいいかもしれませんね。

まさに幸運が重なって
九死に一生を得たホールさん。

その奇跡のストーリーは
今後も語り継がれていく
でしょうね。

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